52 遠慮している教師は、成功しない。

ビジネスの知見

皆さんこんばんは角松利己です。
ハンドルネームの由来は、こちら

今回は「教師が遠慮していると、成功しませんよ。」というテーマで記事を書きます。

教師の成功を、ビジネスの視点で捉えたら

突然ですが、あなたの生涯年収はどれくらいだと思いますか?

一般的なサラリーマンは「2億円」ほどだと言われています。
私は公立高校の教師ですが、教師はもちろん「サラリーマン」の1人なので、きっと「2億円」くらいなんでしょう。ちなみに、退職金の額はわかっています。

教師の退職金の額を知って、目が覚めた。

私は「起業を促す系メルマガ」をいくつか購読しているんですが、その中の一人に小林正弥さんという方がいます。彼のYouYube動画から、ある言葉を引用しますね。

あなたが一億円プレーヤーになっていない5つの理由

  • 本気で決めてない。
  • 誰かに遠慮している。
  • 仕事の賞味期限を知らない。
  • 仕事が好きじゃない。
  • 自分やお金のことばかり考えている。

小林正弥のひとり社長TV
https://www.youtube.com/watch?v=no4nqsweIII

この「5つの理由」を、「教師の成功」という視点で考えるとどうなるか?

ここでは、「教師が一億円プレーヤーになる」ことを、単純に「教師の成功」と位置付けることにします。そのうえで、「教師が遠慮していると、成功しませんよ。」といった考え方について説明します。

私が思う「教師の成功」とは、「現職教師としての成功」と、「セカンドキャリア構築に向けての成功」の2つを指しています。

学校が持つ「本質的な問題」とは?

まず、「現職教師としての成功」です。

教師は、仕事を遂行するにあたり、いつも「誰かに遠慮」しています。それは、都道府県教委、管理職や同僚、生徒、保護者、学校にかかわるすべてが対象になります。

理由は一つ。利益を出すことを目的としていないからです。

公立学校の「利益」とは、「生徒の成長」です。具体的には、高校では明白ですが、「生徒の進路実現を果たすこと」です。

この目的を果たすために、学校教育全体を通じて刺激を与え続け、教師は生徒と何度も意思疎通を繰り返し、時には保護者と意見のすり合わせを行います。

しかし、現実的には「利益」は度外視されます。「進路実現」は、必ずしも叶わないし、叶わないことで学校や教師が不利益を被ることがないからです。

「社会に適応すること」が最優先事項。それはキツい。

「生徒の進路実現を果たすこと」以外で「利益」を挙げるならば、それは、「社会に適応できる生徒を育てること」です。

対人関係構築に悩みを抱えている生徒は、大勢います。よって、彼らが社会に巣立った時、スムーズに社会に受け入れられるようなスキルを与え、人間関係に慣れさせることが求められているわけです。

しかし、この点に関しても疑問が生じます

学校の教育活動全体を通じて全員にソーシャルスキルトレーニング(特別な意味を含まない)を施すことは、必要です。そして、人間関係づくりに大変な悩みや苦労を抱えている生徒に対して、特別なトレーニングを施すことも、もちろん必要でしょう。

ただ、現在の学校教育は「社会への適応」が優先順位の一位の座を占めている状態があまりにも長く、また重視されすぎています。

「この子が社会に出て困らないように」
「この子が周囲から受け入れられるように」

そればかりが前面に出ていると思います。

このような「過剰な社会適応圧力」は、今すぐに軌道修正を図るべきでしょう。
「周囲から受け入れられることが幸せ」という価値観は、はっきりと変えるべきです。

「やりたいこと」を「得意なこと」にするために、学校の価値観を捨てよう。

それよりも、「その子がやりたいと願うことで、生計を立てていく力」を徹底的に鍛えることが必要です。

この話は、現状における日本の学校教育のレベルを超えます。

・公教育の内容の精選
・実質登校義務の廃止
・学籍移動の自由化
・単位認定に関する最大限の弾力化

ざっと、こういった事柄が前提条件として挙げられます。

生徒が義務教育を受けるのは、現在の中学卒業時まで。
それ以降は、「100年人生」を豊かに、多くの人に価値を提供しながら生きるために、自身を高めるための「あらゆる教育機会」を模索し続ける。こんな考え方です。

平均寿命が格段に伸び、従来の学歴それ自体の価値が不透明になり、人口が減少する中で効果的に仕事を進め、社会を未来につないでいく。これが、これからの人たちの生き方になります。

教師の仕事は、「これからを生きる人たちを育てること」です。ならば、教師がやることは一つ。
現状における日本の学校教育のレベルを超えること」を遂行することでしょう。一人一人の教師が、自分にできることから、少しずつ着実に取り組んでいくことです。

個人と社会の幸せを最優先するために、学校が変わる。

そして、先述した「生徒の進路実現を果たすこと」も、同じ視点で捉えるべきでしょう。

「100年人生」時代においては、もはや「一つの仕事を定年までやり遂げること」はリアルにイメージできることではありません。ただし、教師は例外です。何といっても、自身が「一つのことを定年までやり遂げること」を地で行っているわけですから(苦笑)。

だから、教師は「そのように」しか生徒を導けない。

・学校の成績重視
・「いい子」でいることを求める
・努力と継続が大好き(諦笑)
・みんなと一緒(諦笑・・・)

これらすべてを、学校や教師は生徒に求めてきました。

誰も、

・あなたがずっとやり続けることができる楽しみは何?
・長い人生のキャリアを視野に入れてステップアップしよう。
・どうしたら少ない労力で大きな成果を手に入れることができる?
・変化は進化だよ。

とは教えてくれなかった。

でも、こういった考えは時代の要求であるとともに、単純に、「その人が幸せになれる考え方」です。同時に、「社会全体に利益をもたらす考え方」でもあります。

もし、高校レベルで教師が生徒の「進路実現」を果たすのであれば、まずは学校全体で、

  • 上記4点を中心とした方向づけを不断に行う。
  • そのうえで、生徒と保護者のニーズを汲み取る。
  • もちろん、学歴上のキャリア支援はきちんと行う。

こういったことをやっていくことが求められます。

まとめ

1.「教師の成功」とは、「利益」を生み出すこと。
2.「利益」とは、生徒の「進路実現」および「社会への適応」。
3.ただし、「適応」とは「社会に合わせること」ではなく、「自身の強みを生かし、100年人生を視  野に入れて変化し続けること」。
4.生徒が「楽しめ、集中でき、得意になり、価値提供につながる領域」を発見できるように学校全体で取り組むことが、「進路実現」の本質であること。
5.そのためには、学校が変わること。

私たち教師は、いつも「誰か」に遠慮してきました。

「学校の改革案を提出したいんだけど、賛同を得られそうもない・・・」
「管理職の決定に異論を唱えると、心証を悪くしそう・・・」
「生徒の成長につながりそうな働きかけを考案したけれど、生徒に反発されそう・・・」
「生徒のためを考えると、保護者との対立は避けられないけれど、穏便に済ませよう・・・」
「このまま学校教育が悪くなっていくのを看過できない。メディアを通して意思表示をしたいが、周りからどんな評価をされるかわからないからやめておこう・・・」

・・・・・・どうですか? ちょっと泣けてきましたか?
実際こんな感じではないでしょうか。でも、つまらないですよね。

「遠慮」とは、「同調圧力に屈する」ことを意味しています。

私たち教師に限らず、日本人の多くが「同調圧力」を強く感じながら生きています。学校はその圧力から最も遠い位置にあるべきなのに、逆に圧力を強いる場所になっている。

おかしいですよね?

生徒を伸ばすために、生き生きとさせるために、遠慮はいりません。

生徒を育てるために必要な視点は、時代のニーズに応える力人間の本質へのまなざしです。

本来、「利益度外視」で人材育成にあたることができる「学校教育」という場は、教師にとってこの上なくやり甲斐を感じ取れる場所であるはずです。

しかし、学校がそのような場であるためには、本質的な意味で「利益」を追求しなくてはいけません。

「温故知新」と言いますが、学校が利益を追求しない場である時点で、すでに「温故」の部分は達成されています。つまり、「普遍的な価値観を伝える場として機能している」ということです。

学校が変わるべきは「知新」。
過剰な同調圧力から抜け出て、合理的、効果的な手法を打ち出していく。
それが、魅力的な個人を育成し、彼らがまた、豊かな社会を構築していく。

こんな流れで学校が動き出したら、楽しいですよね。遠慮しないで、どんどん行きましょう!

*「教師の成功」のもう一つである「セカンドキャリア構築に向けての成功」については、「自分の賞味期限を知っている教師が、成功する」をご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました