0. セカンドキャリア・ゼロ

セカンドキャリアを構築する

この項目では、「成功する」ための3本柱の1つである

「仕事を辞めるまで」について書いていきます。

 

教師は魅力的な仕事

 

・今すぐにでも教師を辞めたい。

・数年以内には辞めたい。

・定年後までは続けたくない。

 

一口に「教師を辞める」と言っても、その時期は人によってさまざまです。

私自身、「教師を辞めたい!」と思いながらも、いまだに現役であるわけですが、

なかなか踏ん切りがつきません。

なぜなら、教師を続けることのメリットが大きいからです。

 

  • 経済的に安定している。
  • 自由裁量が大きい。
  • 未来を担う人間に影響を与えることができる。

 

1点目の説明は省きます。

 

2点目の「自由裁量の大きさ」については、一般的なサラリーマンと比較しても、

かなり魅力的ではないでしょうか。

 

クラス経営や授業方針など、コンセンサスを得る必要のある部分をクリアすれば、

基本的に教師は自由です。

服装についても、自由度は高いと言えます。

私はネクタイを締めるのが本当に嫌なので、セレモニー以外はノーネクタイで通しています。

「不快感を与えない」ことが最低条件ですね。

 

教師の最大の魅力

しかし、教師の魅力として何よりも大きいと感じているのが、

「若者に影響を与えることができる」点です。

 

未完成で成長著しい高校生年代と日々接し、本質的な価値を語り、

生徒が変わっていく姿を目にすることこそが、私にとっては喜びです。

 

これが大人相手となると、そうはいきません。

多くのサラリーマンは大人を相手に仕事をしていますが、とても大きな苦労をしているはずです。

多くの大人は価値観が固定化され、変化を嫌います。

そういった大人を相手にビジネスをする、というのは、並大抵の努力ではできないと思います。

 

すべてが教育になる

そしてもう1つ、あなたに伝えておきたいことがあります。

それは、「すべてが教育になる」という言葉の意味についてです。

 

AI化と少子化、それに長寿化がもたらすものの一側面として、「生涯学習」があります。

これは避けられません。

AIと付き合い、その不足部分を補う力。

数少ない子供に必要不可欠な考え方や技能を示唆する力。

100年生きる人生を伸びやかにしのぐ力。

私たちは書籍『ライフ・シフト』で描かれているような世界に乗り出すわけです。

誰もが人生のステージごとに変化を強いられることになります。

 

個人にとって千差万別である「豊かな」人生を追求すれば、

その都度必要なスキルや考え方についてその道の専門家をメンターとし、

キャリアアップを目指していくことになるでしょう。

そして数多くの「専門家」が、私たちのキャリアのために人生の一時期を伴走してくれるでしょう。

つまり、多くの人がキャリア構築のために専門家を求め、

そのニーズに応えようとするやはり多くの人たちが現れることになるのです。

 

誰もが教師になる時代

ただし、「現れる」と言っても、新たな専門家が乱立するというわけではありません。

もうお分かりかと思いますが、「従来の専門家が教育を始める」ということが起こるのです。

「今まで誰かに教えることのなかった人たちで、何らかの専門性を持つ人たち」の存在が、

顕在化するということです。

誰もが「それを知りたい、身につけたい、共有したい」気持ちのある人たちにとっての「教師」になります。

 

学校は、なくなる

私は、長い目で見た時に、「学校はなくなる」と思っています。

現在、従来の学校文化が批判的な目に晒されていますが、

「すべてが教育になる」

という考え方の方が、より本質をとらえていると思います。

価値観の多様化が爆発的なスピードで進み、生涯学び続ける個人が増えることは、

すべての人を「専門家」にします。

 

そしてこの方向性は、生き方の本質を捉えてもいます。

人生の成功とは、すでに社会的ステージの高さや経済力で説明できなくなりました。

私たちは、いくら平均寿命が延びたといっても、いつかはこの世を去ります。

私たちの死後、社会的ステイタスやお金は雲散霧消します。

 

私たちの手元に残るものは、

「楽しく過ごす」

「本質を追求する」

「未来に良い影響を与える」

などの価値観です。

 

教師という職業の魅力は「未来を担う人間に影響を与えることができる」ことです。

もし、私たち教師が生徒に対し、

「人生の楽しさ」や「本質を追求する姿勢」を伝えられているのなら問題はありません。

 

しかし、現実はどうでしょうか?

 

簡単に辞めない

上記で述べた魅力を考えた時、「教師を辞める!」と簡単に言うことはできないでしょう。

 

ではどうするか?

1つには、教師としてのあなたの魅力を高めることです。

自分の得意を知り、問題の本質を探り、生徒からの信頼を得ることです。

 

もう1つは、教師としての仕事をきちんとこなしながら、いつも別のことを考え続けること

そう、あなたのセカンドキャリアについてのプランを立てることです。

 

セカンドキャリア構築は「パラレル」

私は48歳の頃に人生の本質についての考えに触れ、

以来ずっと、自身のキャリアについて考えてきました。

 

生涯を振り返って年表を書いたり、質問紙を使って自己分析をしたり、

学校外の場に顔を出してだれがどんな関心を持っているのか、どんなニーズがあるのかを考えたり、

メールマガジン購読を契機に各種講座に参加したり、教職に援用できそうな資格を取ったり、です。

 

しかし、最も変わったと思うのは、普段の生活です。

それは、いつもアイディアについて考え、書きとめるようになったことです。

 

私にとっての最優先事項は、セカンドキャリアについて考えることです。

情報を集め、思いついた点をメモしたり、図式化したりしています。

今書いている原稿も、アイディア出しの過程でメモしたものがもとになっています。

授業中も考えます。車の運転中もそうです。それが最優先事項だからです。

 

仕事は遊び、遊びは仕事

面白いなと思う点が2つあるのですが、

1つは、セカンドキャリア思考を最優先事項にしたことで、

仕事とプライベートの垣根がなくなった、という点です。

 

学校にいるときは家庭のことを、家にいるときも職場のことを考えるようになりました。

つまり、「仕事」と「私生活」の境目がなくなったということです。

簡単に言えば、「私の人生に一貫性が見えてきた」、ということです。

 

私の志向するセカンドキャリアはビジネスをして多くの人に利益を与えることですが、

ビジネスの本質は「価値提供」であるため、人生すべての領域に通じているという感覚があるのです。

すべてが根底から繋がりを持ち始め、

「このアイディアは仕事には使えるけれど、家庭でも応用できる」とか、その逆の発想も生まれます。

すべてが1本の糸で繋がった、という感じです。

 

すべてが絡み合い、高め合う

もう1つは、本業である教師の仕事も充実し始めたという点です。

巷では「副業や複業の是非」について取りざたされていますが、

時代の趨勢は複数のキャリアを推進する方向にあります。

 

理由はいくつかありますが、私が最も重視するのは、

「キャリア同士の相乗効果が大きい」という点です。

 

私の場合、ビジネスの視点で教師という仕事を眺めることで、多くの気づきがありました。

無駄の多さ、合理性の低さ、長期的展望のなさ…。

いずれも学校ならではの問題意識の低さですが、

まず個人レベルでは「これ以上無駄なことはしない」と決めました。

 

学校は生徒の成長に寄与する場であるとともに

未来の動向を見据えて先取りする場である必要があります。

無駄を省き、エネルギーを注力するポイントを見極め、自己資源を投入する。

学校に対する不満が高まるという副産物はありますが、

仕事への取り組み姿勢や充実度は格段に上がりました。

 

複数のキャリアは互いに刺激しあって個人を成長させる効果が非常に大きいのです。

常にアイディアを出し、小さな改善がなされ、誰かの喜びにつながることが、今の学校には必要です

 

「いつも心にキャリア思考を」。

本業とパラレルで、考え、参加し、準備を進めることが肝要です。

 

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