今の自分に問いかけてみる

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皆さんこんばんは角松利己です。

・・・暑いですね。溶けそうです。手元のアイスが簡単に溶けてしまって、辛いです。食べにくくてたまりません。

さて、今回は、「夏休みが半分過ぎた今こそ、自分の気持ちを再確認してみよう!」という思いで企画を立ててみました。

その企画とは、「センセイのキモチを聞かせてください!」というものです。100人の方にインタビューしたいなぁと思っていますが、企画倒れになってもいいように、まずは「自分で自分にインタビュー」してみたいと思います。

☆この記事は、音声になっています。よし良ければ、こちらをお聞きください。

Q1:小学生の頃に、「大人になったら何になりたい」と思っていましたか? 理由も併せて教えてください。

・・・ベースでした。

桑田佳祐です。私が小6の時に、サザンオールスターズがメジャーデビューしました。当時の私は昼休みの清掃の時間になると、箒をギターに見立てて、サザンの「勝手にシンドバット」を歌って先生に怒られる、そんな生徒でした。

桑田佳祐は、私にとって自由の象徴のような存在だったと思います。歌詞の中で日本語と英語を巧みに操り、ブラウン管の向こうで奇をてらったような表情と仕草を見せる桑田佳祐の姿に、憧れを感じていたんだと思います。

Q2:ここ数年間で、生徒とのかかわりを通して一番うれしかったことを教えてください。

今から6年前、48歳の時です。生徒の自転車のチェーンが外れていて、それを直したことが一番うれしかったことです。夕方6時半を過ぎていた学校の駐輪場に、よく知っている生徒が2人でチェーンをはめようとしていました。外れたのは女子の自転車で、それを友人の男子が直している、という状態です。

私が声をかけてから1分程度、その男子がずっと頑張っていました。私も、「せっかくの見せ場を横取りしちゃ悪いな」と思いながら見ていたんですが、退校時間が迫っていたため、「ちょっと見てやろうか?」と言いながらバトンタッチしたんです。

30秒くらい試行錯誤した結果、無事にチェーンがはまりました。私はその時、夜空に向かって拳を突き上げて「やったー!」と叫んだことを覚えています。教師として、直接的に生徒の役に立った実感が持てない日々を過ごしていた私にとって、困っている生徒の役に立てたことは、かなり嬉しいことだったんですね。

Q3:あなたにとって、「教師の成功」とは何ですか?

私にとっての「教師の成功」は、「生徒にいい影響を与えること」です。「いい影響」というと抽象的になるので、具体的に言い換えると、「こんな生き方があってもいいと感じてもらえること」です。社会が多様性を尊重する方向にシフトしているのに、学校は依然として同調すること、画一的であることを求めています。それは、進路選択だけでなく、発言や行動レベルにまで及んでいると感じます。

どんな生徒にとっても、学校は安心できる場所、可能性を追求する場所であるべきというのが私の理念なので、生徒には「自分が大切に思う価値観を信じていいこと」を伝えたいと思っています。

私は教師として、「こんな生き方があってもいい」と伝え続けることで、生徒が学校を卒業してからも、人と比べることなく、自己肯定感を強く感じながら一生を過ごしてほしいと思っています。

Q4:あなたが教師として成功するためには、何が必要だと考えますか?

教師である私自身が、一面的な価値観にとらわれず、多様性を備えることが大切だと思います。

一時期「ブレない生き方」が流行りましたが、私の生き方は残念ながらブレまくりです。自分の方向性を決める時も、生徒に方向性を示す必要があるときも、いつも躊躇がありました。それは、私が「正解」を知らないことに起因するというよりも、「目の前に見えている課題解決の本質はどこにあるんだろう?」という思いが払拭できないためなんだと思います。

現在の私が「本質的な考え方」や「最優先事項」を重視しているのは、きっと、「課題解決を本気で考えるなら、表面的な、わかりやすい事象に囚われていてはダメで、その人にとって心の奥底にある核心に触れることが必要なんだろうな」と感じるからです。ただ、それはほぼ不可能な試みなんですよね(笑)。

でも、「ブレ続けるからこそ多様性を追求できる」とも言えませんか? 私は、そのような意味において「自分の決定に懐疑的である人」は、「多様性を尊重できる人」であると思っていますし、ある程度の信頼を置くことができると思っています。

Q5:あなたの夢は何ですか? なぜ、それを夢にしましたか?

私の夢は、「多くの人の人生にコミットすること」です。

私は30年近くも教員をしていますが、生徒の人生に確かにコミットしているという実感を持ったことがあまりありません。確かに、クラス運営、教科指導、部活動、進路指導、保護者とのやり取りなど、一定レベルでのかかわりはしてきました。ですが、クラス経営や授業、進路選択がうまくいったのは、私という教師の力量に負っていたわけではありません。そして仮にサポートができていたとしても、ごくわずかという認識しか持てません。なんだかんだ言って、生徒自身が努力した結果、うまくいっているわけです。

先ほどの質問で「生徒の自転車のチェーンをはめたことがここ数年で一番うれしかったこと」と話しましたが、なぜそのことに価値を置くのかと言えば、大げさな言い方をすると「私のサポートがダイレクトに働き、目の前で改善され、感謝されたから」に他なりません。

ですが残念ながら、一般的に「教師の働きかけ」と「生徒の出す結果(受け止め方、教師に対する評価)」との関連性は、直接的・短期的視点で測ることができないものです。

ですから、私は「自分の働きかけの結果をわかりやすい形で目にしたい」と思いながら、仕事に取り組んでいるんだと思います。そして一方では、「教師として生徒の人生に深くかかわった実感が持てない人間」なんだとも思います。きっと「目に見えるわかりやすい結果」に本質的な価値を置くことができないからなんでしょうね。


学校教育にゴールはありません。その生徒が卒業してからも、その子にとっての人生はずっと続いていきます。だから、仮に在学中に生徒の大きな(そして好ましい)変化が見えたとしても、そのことが本当に良かったことと言えるのかわからないんです。

もちろん、そんなことを言っていたら教師の仕事は務まりません。ただ、「教師の仕事は生徒をより良くすることだ」という考えには賛同できません。そもそも私は「教師の万能感」を信じていません。生徒には、自分で良い状況に持っていく力が必ず備わっていると思っています。

なのにそれが実現しないのは、多くの大人が画一的な価値観を押し付けたり、すべてにおいて「満点」であることを生徒に求めたりするからです。そして、多くの教師の仕事は、まさに生徒に押し付けたり求めすぎたりしていることです。

教師は、本質的な意味で生徒にコミットしていません。本当のコミットとは、「生徒の多様な価値観を認め、生徒が得意分野で生きていけるように促し、自信を持たせ、勇気づけること」だと考えます。現在の学校教育では、それがうまくいっていません。ですから私は、些細なことでいいから「できるだけ多くの人の人生にコミットしたい」と考えているんです。

Q6:あなたの夢を実現するためのステップを教えてください。

まずは、「教師のためのコミュニティ」を作りたいと思っています。そのステップとしては、以下のようなイメージです。

  1. コミュニティの理念を明確にする(OK!)
  2. 理念を発信するための「情報基地」を作る(OK!)
  3. 自分の考えを発信する(OK!)
  4. コミュニティのコンテンツとシステムを作る(現在進行中・・・)
  5. コミュニティメンバーを募る(現在進行中・・・)
  6. メンバー間の相互扶助的関係に基づいて、各自の課題を解決する
  7. 私的課題の解決と同時進行で、公的課題克服に向けてメンバーを駆動する
  8. 次のコミュニティ作りに着手する

漠然としていますが、こんな感じです。この夢を実現するために、多くの人と意見を交わしたり、アイディアを取り入れたりしています。また、考えすぎるときりがないので、70%程度の出来で構わないからまず人の目に触れる状態を作り、走りながら進めていこうと思っています。

いろんなことに興味があるので、まず手を出してみて、自分が情熱を持てて少ない労力でできることを残していこうと思います。

Q9:現在のあなたのエネルギーを「100」とした時、「仕事」「私生活(家庭)」「セカンドキャリア構築(リタイア後の人生設計)」に割いている割合を教えてください。

仕事30、私生活30、セカンドキャリア構築40、です。

今から8年前、45歳の頃から、エネルギー配分のウェイトを変えました。

理由はシンプルで、「その方が心身ともに快適に過ごせるから」です。仕事はできるだけ勤務時間に済ませるように工夫して、家にいる時間を増やしました。そして、自分の見聞の狭さを打開すると同時にリタイア後の人生設計を計画的に行うために、準備を始めました。

準備がなかなか進んでいないのは、「失敗したくない」という私の性格が多分に影響しているせいだと思います。ですが、そういった「完璧主義」も、そろそろ手放そうと思っています。石橋をたたいてもたたいても不安が尽きることはないですし、何より、人生で最も貴重な「時間」がどんどん過ぎていく状態に甘んじることが嫌になったからです。

今の生活には、納得がいっています。あとは行動し続けるだけですね。とにかく、後悔だけはしたくありません。

・・・以上です。誰かに働きかける時は、その人の気持ちを動かすことができるかどうかが問われます。まずは自分で答えてみることで、依頼した後のことをイメージできるような気がしました。

気持ちは、少し時間を置けばどんどん変わっていきます。たまに自分に向き合い、正直になることが大切なんだなと思いました。

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