5年後のあなたを知りたいなら

仕事で成功する

あなたの影響力は「今、ここ」でしか発揮されない

 

公立学校の教師に、異動はつきものです。私自身、27年の教師生活のうち、6校の勤務先を渡り歩いてきました。1校あたりの赴任期間は、短いところで2年、長いところでは7年になります。異動した最初の年は、その学校の役割を理解しながら自身が取り組めることを考えるというスタンスでいました。

 

しかし、52歳になった今、教師としての私に残された時間は僅かしかありません。現在の私は、この点で考え方を変え、「赴任1年目であろうと、言うべきことは発信し、自身の影響の輪の中で変えられることは変えていこう」というスタンスをとっています。私が生徒たちに影響力を発揮できるとしたら、「今、ここ」でしかないからです。異動後に前任校の取り組みについてどうこう言っても始まりません。

 

一般的に、どんな勤務先にも、長年培われた傾向というか、雰囲気というものが備わっています。「すべての企業は、独自の文化を持っている」という言葉がある通り、学校においても例外はありません。「違和感を覚えるようなルール」は、どの企業にも、どの学校にも存在します。そういったルールが有効な意味を持った上で機能しているなら構いませんが、時代にそぐわなかったり、説明責任が果たせないようなものであったり、非効率であったり、効果性が低いものであったりする場合、早急に廃止するか改善策を打ち出すべきでしょう。しかし、多くの学校では保守的な傾向が一般的であるため、現実的には廃止や改善の方向に動くことはありません。

 

 

「5年後のあなた」は、「勤続5年の同僚の姿」

 

「5年後のあなたを知りたいなら」という言葉があります。あなたは、5年後のご自身の姿を知るために、どうしたらいいと思いますか?

 

答えは、「同じ職場で5年以上働いている同僚の顔を見なさい。」というものです。

 

その同僚の顔が、5年後のあなたの姿です。その同僚が生き生きとしていれば、小さな改善を積み重ねている様子が窺えれば、きっとその職場はあなたにとってもやりがいのある職場になるでしょう。しかし、冴えない表情で、不平不満が日常的であり、具体的な行動を伴っていないようであれば、きっとあなたも5年後にそうなっているはずです。それほど、組織文化が従業員にもたらす影響は大きいのです。

 

仮にそこまでいっていなくとも、日常業務をたんたんとこなしているだけであれば、きっとあなたも「定時までつつがなく過ごすこと」が日課になるでしょう。そして恐ろしいことに、それが以後、数十年続いていきます。しまいには、「定時まで」が「定年まで」に変わっていくのです。

 

そんな生活を続けていったら、どうなるでしょうか? 状況は改善されない、生徒の心を震わせることもできない、そんな形でずっと教師として生きるのは、苦しくないでしょうか。何より生徒にとって、精彩のない大人の顔や振る舞いを見続けながら学校生活を送ることは、この上ない不幸であるとは思わないでしょうか。「教師自身が輝きを維持することが、生徒に輝きをもたらす」。私はそう思っています。

 

もし、職場の雰囲気が現状維持に凝り固まっており、愚痴をこぼして終わり、のような日常が繰り返されていすがたるようであれば、一定の年数をその職場で経験している同僚の顔をみて下さい。そして、ご自身にこう問いかけて下さい。

 

「これは近い将来の私の姿だろうか」

 

「私はこうなることを望んでいるんだろうか」と。

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